【Rootie Technology】ライセンスなしの仮想通貨マルチに注意!!

本記事では、「Rootie Technology」という仮想通貨系のCFD取引業者についてお伝えしていきます。

Rootie Technologyの概要

まずはRootie Technologyの概要について解説していきます。

Rootie Technologyの公式ページ

上の公式ページを見てもらえれば分かると思いますが、

  • 企業に関する情報
  • 利用規約やプライバシーポリシー
  • スプレッドなどの取引環境

などの重要な情報は分からないですね。特に問題なのは、「利用規約」や「プライバシーポリシー」のリンクはあるのですが、クリックしてもトップページに戻されるだけという仕様です。

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この時点でとても怪しいです。とりあえず分かることと言えば、

  • 仮想通貨のCFD取引を提供してる
  • GetPhyco Traderという取引プラットフォームを使う
  • GetPhyco AIと呼ばれる高性能AIが自動で取引してくれる
  • 自動トレードはPAMMシステムを採用してる

ということです。簡単に説明すると、仮想通貨FXの自動売買システムを提供してるということになります。

そしてここで重要なのが、自動売買システムも、トレードする仮想通貨取引所も、取引プラットフォームも、全てRootie Technologyが提供してるという点です。

通常の自動売買システムであれば、

  • 自動売買システムを提供するのはA社
  • 取引する販売所はB社(例えばByBITとか)
  • プラットフォームはM社が提供するもの(普通はMT4やMT5が多い)

といった具合に、提供元が分かれてる場合が多いです。この方式だとA社とB社が結託してない限りは、資金の持ち逃げなどは考えにくいです。

つまり、どういうことかというと、Rootie Technology自動売買システムを利用する場合は、この企業に全幅の信頼を置かなければならないということになりますね。

そんな状態にもかかわらず、公式サイトには企業情報が一切書かれてないです。資金を持ち逃げられても文句も言えません。

この時点で、よくある詐欺ブローカーだと判断できます。

Rootie Technologyの持つライセンスについて

さて、「Rootie Technology」について調べみると、海外の記事が見つかりました。

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この記事には、以下のような記述があります。

now one of the companies with dual compliance business licenses (Australian AUSTRAC license and US MSB license).

訳:二重コンプライアンス ビジネス ライセンス (オーストラリアの AUSTRACライセンスと米国の MSBライセンス) を持つ企業です。

どうやらAUSTRACとMSBのライセンスを持ってるとのことなので、後ほどお伝えします。

加えて、以下のような記述もあります。

Company: Rootie Technology Pty Ltd

Contact Person: Matthew

Email: info@getphyco.club

Website: rootie.io

Telephone:+66625320173

City: New York

どうやらRootie Technologyはニューヨークにある企業のようです。それ以外は、よく分からないです。

とりあえず、保有してるライセンスについてお伝えします。

オーストラリアの AUSTRACライセンスについて

まず、AUSTRACがどんな組織かというと、オーストラリアにあるマネーロンダリング及びテロ資金供与対策の規制を管轄している公的組織です。

→AUSTRACの公式ページ

つまり、AUSTRACは金融ライセンスではありません。ただの「私はマネロンやテロ支援などは行ってません。」という証明にすぎないです。

そんなAUSTRACですが、Rootie Technologyも登録してるようです。

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ここの記述から分かることは、会社の場所が「PHILLIP ACT 2606」にあるということですね。ただ、細かい住所ではないので、場所の特定まではできません。

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グーグルマップで調べても広範囲です。AUSTRACの登録は違和感を覚えます。

ちなみにこの住所なんですが、オーストラリアです。さっき紹介した記事では、会社所在地は「ニューヨーク」と書かれてましたが、はっきりとしておりません。

アメリカのMSBライセンスについて

このMSBライセンスは、アメリカのFinCENという公的組織が発行してるものなのですが、FinCENAUSTRACと同様に「金融システムの不正利用やマネーロンダリングを防ぐ組織」になります。

→FinCENの公式サイト

違いといえば、AUSTRAC → オーストラリアFinCEN → アメリカという点でしょうか。

正直、あまり意味のないライセンスです。

Rootie Technologyの登録情報について調べると、MSBライセンスも取得してるようです。

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さて、ここで住所を見てみると、「1801 North Broadway, Suite 900,Denver,CO」と書かれてます。

今度はコロラド州のデンバーという場所のようです。デンバーはニューヨークでもオーストラリアでもありません。しかも、この住所について調べてみると、どうやらバーチャルオフィスのものとなってます。

バーチャルオフィスでも問題はありませんが、仮想通貨取引所やプラットフォームまで提供してる企業がオフィスすら構えてないというのは不審です。

2重のライセンス保有=安心ではない

さて、ここまで見ていただければわかると思いますが、Rootie Technologyはかなり怪しいと判断できます。

こんな感じで、なんの実利性もないライセンスを見せつけて、私たちは安心・安全な業者ですよ!と、ユーザーを騙してくる手法は詐欺師の常套手段です。

実際にSixamoFXZAIXといったFX詐欺ブローカー達が、上記の手法を使って集客してます。

ちなみにですが、MSBのライセンスには3万円で取得できます。つまり、AUSTRACも同様にお手軽ライセンスです。

結論

さて、Rootie Technologyについて見てきましたが、言うまでもなくオススメできません。以下におすすめできない点をまとめてます。

  • 利用規約もプライバシーポリシーもない
  • 信頼できる金融ライセンスを保有してない
  • 企業情報が不明
  • 辛うじて分かるオフィスの住所もバーチャルオフィス

危険な要件が揃いまくってますこれでポンジ詐欺じゃなかったら奇跡の様な案件だと思います。

もしトラブルになっても、訴える先すら分からない状態なので泣き寝入りするしかありません。

また、セミナーを開いて集客を行ってるようです。こういった手法で集客してるのを見ると、マルチ方式で会員を増やしてる可能性があります。

いずれにしろ、Rootie Technologyに資金を預けるのは危険すぎるので、なんか勧誘されたけど入金まではしてないという段階であればやめよことをおすすめします。

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